新聞連載・鯉のぼりの話・・!
沖縄・奄美地方は昨日、
梅雨に入った!
例年より10日前後遅い入梅らしい・・
とは言っても、一週間の天気予報を見ても
しばらくは大雨はなくて、曇り空に少々の雨マークであった・・
さて、
今日は月に一度の
タイムス住宅新聞・コラムの掲載日である・・
今回は
鯉のぼりの話写真は先日もこのブログでアップした比謝川にかかるダナミックな鯉のぼりの群れ
鯉のぼりの
由来・今日の鯉のぼりと
住宅事情など
鯉のぼりにまつわる話にした!
ご一読ください!
五月の空に鯉のぼり
写真・文/照屋寛公
甍(いらか)の波と雲の波
重なる波のなかぞらを
橘(たちばな)かおる朝風に
高く泳ぐや鯉のぼり
ご存知、唱歌「鯉のぼり」の冒頭の歌詞である。鯉のぼりは中国の故事「登龍門伝説」に由来するといわれている。伝説上の地、龍門を一匹の鯉が激しく落ちる滝水に逆らい、懸命に登り切り、ついには光り輝く龍になったという伝説である。龍門のような人生の逆境をたくましく乗り越えられるようにと願い、鯉のぼりは天高く上げられるようになったというのだ。
ところで、近年青い空に甍(いらか)と鯉のぼりの光景を見る機会がない。特に那覇など都心部の住宅ではほとんど見かけない。以前まではアパート・マンションのベランダでも見かけた。筆者も子供がまだ幼くマンション暮らしの頃にはベランダの手摺に設置できる鯉のぼりをあげていた経験もある。
そのような住宅事情からか、最近よく見かけるのは川の上空を気持ちよく泳ぐ群れの鯉のぼりの光景である。近くの小学校や幼稚園の子供達手作りの鯉もあれば、子供が成長し使わなくなり自宅の納戸等で寝ていた鯉を提供した例もある。
これまで自宅で泳いでいた鯉のぼりが川や公共の大きな空間を利用して泳ぐようになってきたのだ。暮らし文化は社会事情や環境の変化によって変わっていくもの。鯉のぼりも同様、甍の波には泳げなくなり元の川に戻ってきたのかもしれない。大空をおもいっきり泳ぐダイナミックな鯉の群れはまた違う魅力がある。
三番の歌詞が好きである。
百瀬の滝を登りなば
たちまち龍になりぬべき
わが身に似よや男子(おのここ)と
空に躍るや鯉のぼり
(建築アトリエ・トレッペン代表・建築家)
↓クリックありがとうございます!
鯉から龍のごとく・・・1位へ
関連記事