2008年08月22日

地球の賞味期限・・!

地球の賞味期限・・!

 月に一度のタイムス住宅新聞・連載・・・
今朝の新聞に『地球の賞味期限』というタイトルで
載せてあります。

ブログにも同一文面のアップしておきますー
ご一読ください・・。



                 地球の賞味期限
                                写真・文/照屋寛公
 話題のハイブリットカーに乗っている。マイカーの車検整備等の代車である。なるほど、乗ってみると次世代の車として脚光を浴びているわけが実感できる。   
このところの急激なガソリンの高騰、これを冷笑するように抜群の低燃費。それにエンストかと思わせるほどの低騒音低振動、何より感激は排気ガスがほとんど無いことだ。バックで車庫入れ時に車庫にこもる臭気などとは無縁だ。まさにエコカーの最先端といえよう。現在、自動車メーカー各社が開発にしのぎを削っているというから、一層の低価格を期待したいものだ。
 さてエコといえば、十二年ほど前「海んちゅの家」なる住まいを設計したことがある。そこは那覇新都心に隣接した住宅密集の古い集落にあった。
築三十年の中古住宅を建て替えることになった。初めて住まいを訪ねて驚いたのは、敷地内の古井戸からポンプアップされた綺麗な水が効果的に生かされていることだ。庭先の緑地への散水、洗車、トイレ・洗濯用水まで、飲料水以外の生活水として活用していた。しかし最近になって集落内の井戸が次第に枯れ始めてきているとのこと。気になって原因を調べてみたら、この地域一帯の水源が新都心であることが分かった。急ピッチで進む新都心の開発で舗装床面が増え、地下への浸透水が減ってきたことが原因というのだ。
 「海んちゅの家」では敷地内の床面のコンクリート舗装をほとんどなくし雨水が浸透するようにし、住まいで井戸水を限りなく活用した。車が街に増え、浸透性のない道路・敷地内の舗装面が増えれば、いずれ井戸は枯れる。また道路側溝から流れ出る濁り水で島の近海を汚してしまうことになる。海んちゅである施主の小さな環境への配慮が魚場である海を汚さないことになる。この設計コンセプトが評価され、第二十八回日本建築士会連合会会員作品展で優秀賞(二〇〇〇年)を頂いた。
 街でエコカーが主流になれば、大気汚染やCO2排出の大幅な削減につながる。そして個人レベルの環境を思う小さな努力が波紋を広げ、これがひいては地球規模のエコになるのではないだろうか。地球にも賞味期限があることを我々は忘れてはならない。
                    (建築アトリエ・トレッペン代表・建築家)


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この記事へのコメント
hisami さん

 北極の氷がもの凄い勢いで
 溶け出している様子・・[ダウン]
 子々孫々にこの環境が残せるか・・不安よね[顔2]

杏おじぃ さん

 賞味期限・・[海人]
 きっとあるよねー 今の状態なら~[ダッシュ]
Posted by 遊悠人 at 2008年08月22日 11:59
ハイサイ
頑張ってますね
おじいにはムチカサヨーになってます
地球の賞味期限 少しずつ勉強しよう
Posted by 杏おじぃ杏おじぃ at 2008年08月22日 10:51
地球の賞味期限って
何だか凄く怖い言葉の響きですぅ~~[げっそり]
でも!
それ位インパクトある言葉じゃないと
緊迫感持たないといけない状況ですよねぇ~[汗]
Posted by hisami at 2008年08月22日 10:47
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