2008年04月25日

お墓と座のくらし・・!

お墓と座のくらし・・!


 今日のタイムス住宅新聞「フォトCafe」
遊悠人の書いたコラムが掲載されていいる・・

今月は お墓と座の話・・
ご一読ください!

               お墓と座の暮らし                                       写真・文/照屋寛公
 あの世のお正月に当たるのがジュルクニチ(十六日祭)である。旧暦の一月十六日に先祖の墓前で行われ、旧盆のように親族が重箱を広げサンシンを奏でて先祖とひと時を過ごす。
 十八世紀以前は沖縄全域に見られたがその後、中国からシーミー(清明祭)が伝わり首里を中心に県内に広がった。今では先島とヤンバルにしか見られないという。石垣島あたりでは午後から学校も休講となり、今でも島では盛大な年中行事である。
 今年は久しぶりに故郷・石垣島のジュルクニチに出かけることができた。子供の頃は、普段行かない墓の周りを友達・親戚の兄さんたちと遊ぶのが何よりの楽しみであった。今年は親戚の墓参りをしながら感じたことがあった。行事そのものは変わらないが、子供の頃に見た墓の様子が少々変わっていた。
 かつては、中庭にテントを張り、強い日差しや雨をしのいでいた。ところが、今日では墓普請の際に当初から天蓋(てんがい)を造るようだ。沖縄の墓の形態が少々違って感じられた。また、膝の不自由なお年寄りはマイチェア持参である。そして新築の墓に設置された中庭周囲の立派なベンチにはさらに驚かされる。
 今日、住まいにバリアフリーの考えが当然のように浸透し、墓の形態まで変化してきている。しかしこの快適な暮らしに慣れすぎて若い時から座の機会が少なくなっている気がする。膝の屈伸が減ることで高齢者になって膝の障害が増えてきているのではないだろうか。
 子供の頃、一緒に暮らしていた祖父母は座の生活が中心で椅子の印象が記憶にない。そろそろ将来の健康のため座の暮らしを見直す必要性を祖父母の眠る墓前で感じた。
                 (建築アトリエ・トレッペン代表・建築家)


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